みなさま、こんにちは。
先週は平日が4日間だけだったこともあり、体感ではまだ銚子ツーリングの紀行記事を投稿したばかりなのにもう次の記事を作成しなければならないのか…という酷な現実に直面しております。
マイペースを標榜しておきながら自分にしては律儀に週1回ペースで投稿を継続してますけど、合間の1週間のうちに書きたいネタが補充できた時は水が流れるように筆が走るのですが、毎回そう都合よく新鮮なネタが入荷するとも限りません。
週刊連載の過酷さを痛感してます。
週刊連載と言えば、最近、近所の整骨院の待合室に置いてある青の祓魔師という漫画を読み始めました。
名前だけ知ってる作品ではありましたが、ふと本棚に並べてあるのが目につき、手に取ってみたところ、なかなか面白そうな作品でした。
一巻だけ読んだ感想としては、適度な塩梅で中二病臭く、良い意味で女性作者っぽくない作風という印象(よく例に挙げられるハガレンよりもさらに王道寄りなイメージ)です。
絵柄やキャラクターも好みなので、引き続き読んでみようと思います。
雑談はこの辺りにして、今回は懲りずにまた冷やし中華のレビューでもしようとかなと。
この記事を読んで少しでも涼しくなってもらえると幸いです。
今回ご紹介するのは渋谷の道玄坂に店を構える老舗中華料理店「喜楽」さんです。
百軒店商店街で1952年に開業し、70年以上にわたって多くの人々から愛されてきた、東京を代表するラーメン店のひとつです。
こちらのお店も前回紹介した「あさひ」と同様に以前から訪店の機会を窺っていたところ、昨年夏に出陣した際には残念ながらお盆休業の時期にぶつかってしまい、泣く泣く踵を返したという苦々しい思い出がありました。
しかし今回は7月の訪店、お盆休みの可能性は限りなくゼロに近いはずです(東京には7月にお盆を開く地域が一部あるらしいですね。)。
まさに絶好の機会。勇気凛凛、元気溌剌、ポケナビ持って準備完了です。
渋谷フクラス地下にある2時間100円という超優良バイク置き場に愛車を停め、強い日差しのもと勇ましい足取りで道玄坂を登っていくと、やがて黒地に赤銅色で「喜楽」の文字が刻まれたまるでビンテージギターのように年季の入った看板が目の前に現れました。
いざ入店です。
店内に足を踏み入れてみて、まず最初に驚いたのが厨房に立っている店員さんがアラブ系の外国人であったことです。
まるでインドカレー屋で働いていそうな風貌の店員さんが、頭にターバンではなく手ぬぐいを巻いて、手際よく麺を茹でているではないですか。
老舗店ですから、ラーメン一筋50年みたいな朴訥な頑固おやじが黙々と調理している光景を勝手にイメージしていましたが、予想に反して至極現代的な経営をしているみたいです。
それはともかく、バイトの男の子に案内されて一階のカウンター席に着席します。
このお店はワンタン麺がいちばんの名物らしいですが、私の脳内には冷やし中華の5文字しか浮かんでいません。
一体どんな出来栄えの子が出てくるのでしょうか。
着席後、10分程経過。
お腹もいい具合に減ってきた頃合いに、カウンター越しの目の前でせっせと切り盛りしていたアラビアンな店員から「お待たせしました」の一言とともにテーブル前に食器が置かれました。
いよいよご対面です。
見た目はいたってスタンダードな冷やし中華で、具材には錦糸卵、胡瓜、もやし、細切りのチャーシューが多めに載せられ、さらにてっぺんには紅生姜がひとつまみほどトッピングされています。
まさに安心と信頼の教科書的なスタイルで、これは間違いなさそうだという期待感が生まれました。
まずはスープを賞味するため、慎重に器を傾けてひと口すすります。
なるほど…。
スープの味もかなりスタンダードで、醤油ベースに酸味は抑えめのマイルドな味わいです。
個人的にはもう少し酸味がきいている方が好みではあるものの、これでも充分に美味です。
お次は具材の山をほぐして、麺と絡めていただきます。
そして、ひと口食べた瞬間に気付きます。
「喜楽」の冷やし中華の真骨頂は麺にありました。
今までそれなりに多種多様な冷やし中華を食べ歩いてきましたが、いずれも共通して細麺が使用されていました。
さっぱりしたスープや軽めの具材との相性を考えると、細麺が主流になるのはきわめて納得のいくことです。
しかし、このお店の冷やし中華は麺がかなり太く、なおかつ喜多方ラーメンのような平打ち麺で、麺だけであれば明らかに他店とは一線を画していました。
もちもちの食感の太麺はスープとの絡みも良好で、しかも小麦の味をしっかりと感じることができます。
爽やかなスープと小麦のほのかな甘味は絶妙に相性がよく、「麺を食べている」という実感がひとしお沸いてくる逸品です。
今まで意識したことがなかったですが、よく考えれば冷やし中華とはあっさりなスープや具材のみで仕立てられた麺類であり、逆に言えば普通のラーメン以上に麺そのものが中心的な役割を占めている料理でもあるわけで、当然ながら「麺の食べ応え」というものを疎かにしてはならないはずです。
もちろん細麺にも細麺ならではの食べ応えは存在するので、他店の冷やし中華が物足りないなどという安易な結論にはなりません。
ですが、箸ですくった時の麺の重みと存在感、そしてそれらを口いっぱいに頬張る充足感において、「喜楽」の冷やし中華は圧倒的な魅力をもっていると確信しました。
ちなみに具材もちゃんと美味しく、特に錦糸卵は塩気がきいていて甘酸っぱいスープと好相性です。
あっという間に完食。
今回も素晴らしい冷やし中華でした。
太麺の冷やし中華を食べられるお店はなかなか見つからないのではないでしょうか。
このくそ暑い夏に一服の清涼を求めて、みなさんもぜひご賞味ください。
お盆の時期は避けましょうね。
それでは、また。
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