みなさま、グッドイブニングエブリワン
先日の天皇誕生日は都内の気温が20度を上回りました。
22日の夜はほどほどに肌寒く、寝てる間は暖房をONにしていたので、翌朝は異様な寝苦しさを感じながら、あまり気持ちの良くない目醒めを迎えてしまいました。
自分は6~8月くらいの暑い時期であってもクーラーをフルパワー(といっても26℃くらいですが)で稼働させながら、一年中、冬布団で就寝しています。
生地の薄い夏布団ではまるで何も被らずに横たわっている感じがして、どうも落ち着かない気分になってしまって寝つきが悪くなるのです。
ですから、この日は夏日並みの気温であったにもかかわらず暖房の効いた部屋で厚手の布団を頭まですっぽり被りながら惰眠を貪っていたものであり、そりゃあ寝苦しくて当たり前でした。
2月に寝巻がじっとりと汗ばむことなんてインフルか何かで高熱を出した時くらいかと思っていましたが、まさか純粋な気候のポテンシャルだけでその領域にまでいけるとは。
さて、グダグダと前置きが長くなりましたが、今回は意外にも今年初となるツーリング回です。
前回記事の文末にもチロっと書きましたように、こないだの三連休を使って茨城県は霞ヶ浦のツーリングに興じてまいりました。
過去に記事のネタにしたかは忘却の彼方なのですけど、実は昨年2月末の三連休にも茨城の県南をツーリングしており、その時は牛久大仏や鹿島神宮を廻りました。
その際、霞ヶ浦も旅程の終盤に組み込んではいたものの、大仏の胎内(体内ではなく胎内と表現するそうです。)が予想外にバラエティーに富んでいたり、北浦に浮かぶ鳥居(一之鳥居とかいうやつです。)が夕焼けバックでめちゃくちゃ激エモだったりと、嬉しい誤算が続いた結果、スケジュールが大幅に押してしまって、霞ヶ浦に到着した頃には辺りは真っ暗というやや消化不良なラストを迎えたのでした。
全てを呑み込むダークマターを海に溶かしたかのような広大な暗黒の水たまりを目の前に、深夜に来たら海坊主(浦坊主?)でも出てきそうだなと戦慄した思い出があります。
このままでは自分の中での霞ヶ浦のイメージがバミューダ海域のような不気味な場所になってしまう…
そんな経緯があり、ちょうど一年前の忘れ物を取りに行くぜベイべというコンセプトのもと、今回は完全に霞ヶ浦のみに特化した覚悟のツーリングプランを敢行してきた次第です。
具体的なプランとしては至ってシンプルで、霞ヶ浦を1周するというもの……だったのですが、これは道中で紆余曲折があり1周ではなく約半周で妥協することに。
霞ヶ浦の外周には「りんりんロード」というサイクリングロードが敷設されており、サイクリングとは名ばかりで実際には自動車やオートバイも走行することが可能です。
とはいえ、やはり正体はサイクリングロードですから道幅は自動車のすれ違いがかなり窮屈なほどに狭く、しかも道と霞ヶ浦との境界に柵やガードレールの類も設置されていないため、まかり間違っても国道感覚でスッ飛ばせる道路ではありません。
この日も心地の良いぽかぽか陽気で、まるで悟りを開いたかのように穏やかな霞ヶ浦の湖面を横目に、時折ロードバイクの集団やツーリング中のバイカー同志らとすれ違いながらまったりと周遊しました。
景色を眺め、空気の流れを感じ、のどかな春の陽に包まれながら平坦な道をのんびりと走る――
難度の高いワインディングを攻める時のような緊張感はまったくありません。
しかし、静謐のなかでエンジンの鼓動だけが自分に語り掛けてくるという状況は、これもまた紛れもなくバイクとの対話なのだという事実を思わせます。
結局のところただの田舎道なので、道中に派手なオブジェクトや面白味のある施設などが存在するわけではありません(ちょっとした公園程度はありますけど)。
この「何もない」空間を自然と一体化しながらひたすらに走り続けるという行為は、煩悩まみれの一個のライダーにとってまるで座禅や瞑想かのような神秘性が感じられました。



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