2026年8月20日木曜日

いざ小田原

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

8月も後半に突入し、激しい夕立の降る日などもちらほらと出てきました。
今年は既に二度、帰宅時にゲリラ雷雨にやられています。
大量の雹まで降ってきたので、ずぶ濡れどころか全身ハチの巣にされかけました。

昨夜は自宅近所の草むらからリンリンと鈴虫の鳴く声が聴こえてきて、今年の夏も徐々に終わりに向かっている雰囲気を実感したりしなかったり。
2026年は「酷暑日」という新たな概念が誕生したりと例年にも増して暑さに散々喘いだひと夏ではありましたが、こうやってクーラーのきいた部屋で過ぎ去る夏を思うとやはり一抹の寂しさを覚えます。


さて、本題に入りましょう。

先週の金曜日から昨日にかけて5日間(土日含む)の夏休みを頂戴しました。
5日間をフル活用してあっちに行ったりこっちに行ったりと存分に満喫してきたわけなのですが、今回はなかでも最大のイベントであった小田原ツーリングについて綴りたいと思います。

小田原というと江の島のまあまあ先、熱海のちょっと手前くらいの街で、都内からバイクであれば2時間程度で到達できる場所です。
南部を相模湾に面した港町でもあり、遠浅の海に小さな漁港が点在しています。


雨雨晴れ晴れ曇り雨雨権藤雨のような1週間のうちに目まぐるしく変動する天気予報に直前まで怯えながらも、当日はなんとか晴天を引き当てました。

首都高を抜け、これで何度目の走行か数えてもいられない東名高速道路を進み、どっかのICで降りてしばらく海沿いを駆け抜ければ、本日第一の目的地である小田原漁港に到着です。

丁度お昼時に到着するようにざっくりとですが時間を計算していたため、現地でさっそくランチにします。

今回は「漁港の駅 TOTOCO小田原」という物産店とレストランを併設した施設の3階にある「おさしみ天国・小田原海鮮ゴーゴー!!」というやたらハイテンションな名前のお店で、小田原の海で獲れたばかりの新鮮な生魚が乗った海鮮丼を味わいました。
こちらのお店はお刺身などの食べ放題コースがメインで、単品注文の海鮮丼に関しては本来テイクアウト用のものを店内でも食することができるようにした様子であり、炊き出しで使うような発泡どんぶりに盛り付けられての提供でした。

容器のサイズが小ぶりなため、正直なところ2000円以上する割には…といった具合のボリュームではあったのですが、味に関しては申し分のない料理だったと思います。
外房で食べたお刺身と比べて、肉厚で脂の乗りが強く、食べ応えがありました。

食後にお茶を片手に駄弁っていたら、サービスで大トロ(?)のお刺身を一切れいただけたのですが、これまた舌の上でとろける逸品でした。

こんな感じで味は間違いなく美味しいので、小田原の海鮮をしっかりと堪能したいのであれば同じお店の食べ放題に思い切ってチャレンジしてみるか、或いは漁港周辺にある本格的な海鮮食堂に寄ってみるのがベターかもしれません。


海の幸に舌鼓を打った後は、第二の目的地――小田原を代表する観光名所である小田原城に向かいます。

日本人であれば一度は聞いたことあるでしょう、関東を代表する城塞の一つである小田原城。
その歴史は比較的深く、15世紀中頃には既に原型となる城郭が築造されていたと考えられています。

そして1500年頃には、日本史上初の戦国武将として名高い、北条早雲が小田原進出に伴って小田原城に入城することになります。
これを機に、以後5代にわたって権勢を振るった北条氏の関東支配の中心拠点として押しも押されもせぬ存在感を放ち、1590年の豊臣秀吉によるかの有名な小田原攻めによって北条氏が滅亡するまでは難攻不落の大城塞として君臨し続けました(実際には小田原攻め以前にも何度か落城しているらしいですが…)。

小田原の観光地といえば小田原城くらいしか思いつかない私としては、是が非でも立ち寄りたいスポットでもありました。
ただ、観光の内容としては城跡を廻りつつ歴史の展示を観賞するというお城系によくあるヤツだったので、今回の記事では割愛します。


小田原城天守閣の外観です。


あいにくの曇天で写真だといまいちパッとしない絵面ですが、現地で見るとその威容はなかなかに迫力がありました。


晴れた日にはさらに壮観な佇まいが見られることでしょう。


難攻不落の城ということで凄まじい巨大要塞を想像していたものの、実際には天守閣のサイズだけでいうと日本で7番目だそうです。




小田原城の魅力と言えば、北条氏もきっと愛したであろう、この天守閣から見渡せる相模湾の絶景でしょう。


小田原の上品な街並みとお城の景観が見事に調和しており、地域としての美しさや文化的なレベルの高さを実感しました。







最後に小田原名物の「ういらう」を買って、次なる目的地へと出発します。

お城だけでも結構な満足感があったのですが、ランチをとったTOTOCOを除けば実質的にはまだ1ヵ所しか観光していません。

そしてバイク乗りの本分とは何かといえば、バイクに乗ることに他ならないです。


向かうべきはただ一つ、小田原から始まる全長14㎞に及ぶ峠道であるターンパイク箱根でしょう。


頭文字Dでも登場した走り屋の聖地であるターンパイク箱根ですが、やはりライダーの端くれである私にとっても憧れの地でした。
今回のツーリング計画を立てている最中も、いかにターンパイクを綺麗にルートに組み込むかを最優先で考えていたくらいです。


小田原側の入り口で通行料650円(強気!)を支払い、いざ憧れのワインディングへと突入です。


……と意気込んだものの、当日の現地のコンディションが最悪で、とにかく濃霧が立ち込めており、冗談抜きで5m先すらまともに見えない状況でした。
暢気にワインディングを楽しんでいる余裕もなく、いつ来るか分からないカーブや落下物等に備えて全神経を張り巡らせながらおっかなびっくり走ることに。

鬼滅の全集中とはこんな感じなのかもしれません。


ターンパイクを登り切った先に大観山レストハウスという観光施設があり、そこの展望台に立ち寄る予定でいたのですが、当然ながらその場所も真っ白な濃霧に辺り一面が呑み込まれており、展望なにそれ美味しいの?という状況だったので、泣く泣くスルーしました。


こんな惨状なので、ここでワインディングは断念かと思いきや、実はこれから真の地獄です。


ターンパイクは国内有数の知名度を誇る道路でこそありますが、基本的には緩やかでなだらかなコースなので(晴れてさえいれば)簡単なワインディングとなっています。
しかし、大観山レストハウスに連絡しており湯河原方面にまで続く「椿ライン」という峠道は、ターンパイクとは一味も二味も違います。

やたら狭い道幅で右に左にタイトコーナーが連続するような非常に変化の目まぐるしいワインディングとなっており、特にスピードのつきやすい下り側(湯河原方面)に関しては上級者向けといっても過言ではないほどの難度です。

先述したターンパイク同様に頭文字Dでも登場していますが、椿ライン下りコースはなんと言っても作中のラストバトルである藤原拓海vs乾信司の激闘の舞台になった地ですから、一筋縄ではいかない難易度の高さにも頷ける話です。


さて、そんなハードなワインディングを濃霧という最悪の条件で挑まねばならないルナティックモードになってしまったわけですが、ターンパイクを引き返すという生温い選択肢は自分の中にはありませんでした。

なぜなら、650円がもったいなかったからです(ドドン!)


気を引き締めて椿ラインに突入します。

先ほど以上に濃霧で視界が覆われ、3m先すらも視認できないくらいの過酷な環境でしたが、そんなことでコースの形状は変わりませんから、容赦なく次から次へと急なコーナーが襲い掛かってきます。

今更ですが、この日は新たな相棒であるヴィットピレン401のツーリングデビューでした。
この日、カタナではなくヴィットピレンを選んだことが大きく幸いしたと思います。

コンパクトな車体とセパハン特有の切れ込みの良さで、ヒラヒラと藤原拓海のようにコーナリングすることができたため、椿ラインの小刻みなカーブにも食らいつき、何とかこの過酷な条件下でも無事に走破することができたのです。


バイク歴約6年、幾度となくワインディングは経験してきましたが、それでも未だかつてない体験となりました。

死地を潜り抜けて、またひとつライダーとしてバグった成長した気がします。




椿ラインを乗り越えた先には、湯河原の大海原が広がっていました。


私の目には、海への感動か、はたまた生への悦びか、涙が浮かんでいたかもしれません。







今回のツーリングはここでようやく終了です。

とはいえ、帰路も茅ヶ崎辺りまでは極力海沿いを通過するルートを組んでいたので、存分に景観を楽しみながら安全な道路(強調)を走行することができました。


廻った箇所としてはかなり少なめでしたが、一つ一つが濃かったというか、強烈なインパクトのある一日だったと思います。

まあ一番濃かったのは霧なんですけど…


どえらい長文記事になってしまいました。
次回はあっさりした記事にします多分。

それでは、また。

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